概要

overview

合金状態図研究会は1986年に設立された組織で,日本における状態図研究の促進と国際交流を目的としています.現在までに何度かの組織改革を行いながら,2021年に一般社団法人合金状態図研究会として再出発しました.

この研究会は,状態図に関する研究を通じて,材料学をはじめとする基礎科学への貢献,状態図や熱力学に関わる分野の研究者の育成,研究成果の産業界への発信と社会実装などを目指しています.これらの目的は非常に重要で,産業界や社会に貢献する科学的成果を生み出すことができるため,本研究会は基礎学理と産学連携に重要な役割を果たしてきたと自負しています.

最近の主な研究テーマとしては、(1)第一原理計算に基づく理論状態図の構築と準安定物質創成に関する研究,(2)熱力学的解析を用いた新しい燃料電池用電極材料の開発,(3)粒界偏析の熱力学的考察とミクロ組織形成への影響,(4)状態図の熱力学データベースをはじめとするデータプラットフォームの構築の研究などがあります.

このように、合金状態図研究会は,状態図に関する重要な研究を積極的に行い,社会に貢献することを目指しています.今後も,研究会へのご支援とご協力を心よりお願いいたします.

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基本情報

目的

我が国における合金状態図研究の推進を図ることを目的とし、その目的に資するため、次の事業を行う。
合金状態図に関する研究やその材料開発への応用について産学で情報交換と協力を推進する。
合金状態図に関する国際的共同機関であるAPDIC(Alloy Phase Diagram International Commission)への参画と国際協力を行う。
その他前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業

設立年月日

2020年11月6日

会員数

企業会員 11社
学会会員 41名

役員(お勤めの企業名)

代表理事:大谷 博司 (公益財団法人 豊田理化学研究所)
理事:阿部 太一 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構)
理事:大沼 郁雄 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構)
監事:貝沼 亮介 (国立大学法人 東北大学)

所在地

〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1 共通ラボ棟204室
東北大学金属材料研究所 共同/豊田理研 内